About
研究室紹介
- 本研究室では「人間の機能拡張」をキーワードとして掲げ,人間を中心としたインタフェースをデザインしています.研究分野としては主にバーチャル リアリティ,オーグメンテッドリアリティ,ヒューマンインタフェースなどがあげられます.現在はその中でも触覚を中心としたインタフェースの研究を進めています.
これまでの主な研究
- 新しいメディアとしての触覚ディスプレイ
- 実物の形状やテクスチャを物理的に模倣するような既存の触覚ディスプレイでは実現しえない感覚を,人間の錯覚や物質の固有な現象を利用して人間に提示可能なディスプレイをデザインする.感性情報など視聴覚で伝えられない情報を伝達する新たなメディアとして触覚ディスプレイを提案する.
- 人間の機能を超越する触覚センサ
- 人間が感じる様々な触覚情報を伝えるため,皮膚を通じて人間が感じている感覚を過不足なく定量化する.そのためにこれまでのセンサが考えてこなかった,人間の触覚特性に応じたセンシングの手法をデザインする.さらには人間の触覚特性を超越するセンサをデザインすることで,高度なマニピュレーションを実現するロボティクスや,人との共生を可能にするロボティクスを実現する.
- 人間への技能教示のための力覚ディスプレイ
- 伝統技能など,優れた人間の技能を保存,伝達することが希求されている.記録,再生のための手段として,力覚ディスプレイを利用した手法をデザインする.力覚ディスプレイに従うのではなく,人間の主体性を活用することで,作業自体を主体的に経験し,力の使い方を学習する手法を提案する.
News

3/26に熊本大学工学部ティーチングアワードの表彰が実施され,当研究室 嵯峨 智 准教授がものづくり入門実習ならびにフーリエ解析の講義についてアワードを受賞しました.
第25回計測自動制御学会 システムインテグレーション部門講演会にて 草野 早紀 さん,小野 竜弥 くん,吉本 力輝 くんがそれぞれ優秀講演賞を受賞しました!

3/25 に熊本大学卒業式が実施されました.研究室からは修士5名,学士6名を送り出しました.卒業生たちそれそれの新しい環境での今後ますますの活躍を祈念します!
同日KuMAが「XRコンテンツ制作,体験を通じた大学活動の啓蒙」というタイトルで西田誠記念学生賞を受賞しました!

我々の論文がROBOMECH Journal に掲載されました.本論文は熱放射を利用した触覚情報提示に関する2つの提案し,実験結果を示しています.レーザースキャンを用いたシステムにより,高速かつ正確に温熱による痛覚刺激を提示できることが明らかになりました.

我々の論文がMDPI MTI に掲載されました.本論文はPseudo Hapticsを身体の一部に作用したときの効果に関する実験です.例えば掌のうち,人差し指と中指だけにPseudo Hapticsを提示したら人はどう感じるのか?ということに関する研究です.